前々回、千葉雅也の『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)の書評の続きを書くと予告してから、またしてもずいぶんと間が空いてしまった。
- 作者: 千葉雅也
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: 単行本
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このまま放り出してもいいかなとも思っていたのだが、私もわからないままでは気持ちが悪いので、この間も『動きすぎてはいけない』関連の書評や対談が雑誌に載るたびにチェックはしていた。しかし、困ったことにそれでも私の理解は一向に前進しない。にもかかわらず、私が途方に暮れているあいだに「わかっている人たち」のあいだで千葉の本は名著としての評価を確かなものにしつつあり、さまざまな人文書の賞を総なめにせんばかりの勢いである。なんだか、私だけが世のなかのトレンドから取り残されているようで寂しい。その憂さ晴らしも込めて(笑)、私は納得いくまでとことんソクラテスでありつづけようと思う。
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