平岡公彦のボードレール翻訳ノート

ボードレール『悪の華[1857年版]』(文芸社刊)の訳者平岡公彦のブログ

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

克服すべき失敗作――國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理』を読む1

哲学者の國分功一郎によるドゥルーズ論『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代全書)は、『思想』の連載で全部読んでいたので、単行本で新たに書き足されたところをざっと読んで放置していた。 ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)作者: 國分功一郎出版社/メー…

2013年最高の収穫――アミュー『この音とまれ!』を読む

2013年はまだ半分ちょっとが過ぎたところだが、今年私が見つけた最高のマンガはアミューの『この音とまれ!』(ジャンプ・コミックス)でもう確定のようだ。これだけ夢中になれる作品にはそうそう出合えるものではない。 この音とまれ! 1 (ジャンプコミック…